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   プロジェクトの流れ  

映像ドキュメンテーション・プロジェクト「空間の『もつれ』を映す ―How to Document the Tangling Space?」は、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labの基本テーマのひとつである「キュレーション」に、美術館で行われている実践とは異なる角度からアプローチする新しい「キュラトリアル・スタディーズ Curatorial Studies」の4ヶ年にわたる展開の最終フェーズに位置している。  

 
 

 

   キュラトリアル・スタディーズ Curatorial Studies 2017-2020概要   


 

Curatorial Studies #1  2017 
[理論/実践]
 
―Artist as Critical Curator/Artist as Creative Interpreter

作品を制作するのではなく、コミュニケーション、コミュニティ、システムをキュレーションし、既存の社会のなかに新たな意味を生みだすプロジェクトを仕掛けるアーティストを招聘し、拡張された意味でのキュレーションという営みのアクチュアリティを、「批判critics」および「解釈interpretation」というキーワードのもとに、理論(=ラウンドテーブル・ディスカッション)と実践(=インスタレーション制作)の両面からあぶりだす。

  • 主催:京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab

  • ラウンドテーブル登壇者:川俣正、椿昇、日比野克彦、藤浩志、小林康夫     

  • ワンナイト・インスタレーション制作:ニカ・ラディッチ 

  • 企画・ディレクション:三木順子 [京都工芸繊維大学]    

  • ラウンドテーブル・レポート https://www.d-lab.kit.ac.jp/projects/2017/report-artistcurator1/

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photo:Tomomi Takano

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photo:Yasushi Ichikawa

 

Curatorial Studies #2 2018 
[編集] ―Creative Editing             

既存のものごとを素材とし、そこから新たな意味や価値をひきだすキュレーション行為は、書籍の「編集」という営みに類比している。2017年に開催したラウンドテーブル・ディスカッションとワンナイト・インスタレーションの報告をメイン・コンテンツとする1冊の本を編むことをとおして、編集という手法による「キュラトリアル」な創造の可能性を探る。
 

  • 主催:京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab   

  • ゲストエディター:三木学 

  • 企画・ディレクション:三木順子 [京都工芸繊維大学]        

  • 刊行書籍:KYOTO Design Lab Library vol. 4        

三木順子 監修・編/三木学 共編 

『キュラトリアル・ターンアーティストの変貌・創ることの変容』昭和堂、2020年4月 

https://www.d-lab.kit.ac.jp/news/2020/library-4/

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Curatorial Studies #3 2019 
[展示] ―「para・textile 本を編む ―繁茂する外延」   

キュレーションについての書籍『キュラトリアル・ターン』の編集(=一種のキュレーション)する行為を振り返り、そのプロセスのなかで産み落とされていったさまざまな痕跡や副産物(=ジェラール・ジュネットのいう「para text」)を素材として、書籍のキュラトリアルな編集をテーマとする空間的なインスタレーション展示「para・textile本を編む ―繁茂する外延」を、アーティストをゲストキュレーターに招いて構成(=キュレーション)した。これはまた、企画・構成・展示というもっともオーソドックスな意味でのキュレーション行為に、「メタ・キュレーション」という広く深い射程の意味を付与する企みでもある。
 

  • 主催:京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab      

  • ゲストキュレーター:中野裕介/パラモデル            

  • 企画・ディレクション:三木順子 [京都工芸繊維大学]  

  • 展示インフォメーション https://www.d-lab.kit.ac.jp/events/2020/para-textile/

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Curatorial Studies #4 2020 
[映像ドキュメンテーション] ―How to Document the Tangling Space?    

今日、建築・デザインおよびアートにおいて、さらにはミュゼオロジーやキュレーション研究において、空間およびプロジェクトといった非-物質的な事象をいかにドキュメントしアーカイヴしていくかが重要な問題となっている。この動向をふまえたうえで、「para・textile本を編む ―繁茂する外延」というテンポラルで特異なインスタレーション空間を、その特性に即して記録する方法とその記録の活用の仕方を実験的に探り、映像ドキュメンテーションの新しいリテラシーの可能性を提示する。 

  • 主催:京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab

  • ゲストクリエーター:瀧健太郎     

  • 企画・ディレクション:三木順子 [京都工芸繊維大学]

  • DVD『para・textile本を編む ―繁茂する外延』

  • ​映像ドキュメンテーションサイト(本サイト) https://paratextile.wixsite.com/index/

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